2018/05/25

胃腸炎の種類とその違いや症状からの見分け方

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お腹の調子が悪くて病院に行ったら胃腸炎と言われました。その時は腹痛や吐き気でそれどころじゃなく、「はい、そうですか」って帰ってきたけど、胃腸炎って色々有るけど、ちゃんとした病名は何なんだろう?

こんな事有りませんか?

急性胃腸炎とか感染性胃腸炎とかよく言いますがその違いってなんだろう?何がどう違うんだろう?って、よく疑問に思っていました。

これらの違いや見分け方などを紹介します。

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胃腸炎の種類は何がある?

胃腸炎は大きく分けると急性胃腸炎慢性胃腸炎神経性胃腸炎の3種類が有ります。そこから更に枝分かれして、感染性胃腸炎や非感染性胃腸炎などとなるのですが、文章で読んでもいまいちピンと来ないと思うので、表にまとめました。

急性胃腸炎 感染性胃腸炎 細菌性胃腸炎
ウイルス性胃腸炎
非感染性胃腸炎 アレルギー性胃腸炎
薬剤性胃腸炎
虚血性胃腸炎
慢性胃腸炎 萎縮性胃炎
肥厚性胃炎
びらん性胃炎
神経性胃腸炎 ストレス性胃腸炎
よく、急性胃腸炎と感染性胃腸炎の違いは何なの?という方がいらっしゃいますが、上の表を見ていただくとわかる通り、感染性胃腸炎と言うのは急性胃腸炎の一種なんですね。急に症状が現れる急性胃腸炎の中でもウイルスや細菌に感染して症状が出たものが感染性胃腸炎となります。

胃腸炎の種類別での違い

急性・慢性・神経性胃腸炎の違い

まず、胃腸炎とは、胃・小腸・大腸などの消化器の粘膜が炎症している事を言います。上でも述べたように、胃腸炎は大きく大別すると急性胃腸炎、慢性胃腸炎、神経性胃腸炎の3つに分けることができます。

急性胃腸炎

急性胃腸炎とはその名の通り、突然おう吐や下痢などの症状が現れる一過性の胃腸炎です。胃腸炎と言われると、大体はこの急性胃腸炎の事である事が多いです。何の前触れもなく胃腸が炎症し症状が現れる事から急性胃腸炎と呼ばれます。急性胃腸炎には感染性胃腸炎非感染性胃腸炎の2種類に分けられ、うつるものとうつらないものがあります。原因はウイルスや細菌などに寄るもの(感染性)や自然毒・科学物質・食物アレルギー・虚血によるもの(非感染性)があります。

  • 感染性胃腸炎
  • 感染性胃腸炎には細菌性ウイルス性のものがあり、人から人へ感染します。

    細菌性胃腸炎は夏場に起こりやすく、サルモネラ菌、カンピロバクター、腸炎ビブリオなどの細菌が原因です。

    ウイルス性胃腸炎は冬に多く、アデノウイルス、ロタウイルス、ノロウイルスが原因となる胃腸炎で嘔吐下痢症とも呼ばれます。

    細菌やウイルスに感染した食物を食べる事で感染した胃腸炎の事を食中毒といいます。食中毒って言われるとイメージしやすいですよね。

  • 非感染性胃腸炎
  • 非感染性胃腸炎には卵などの食物アレルギーに寄るもの、化学物質などの薬剤に寄るものや虚血性胃腸炎があります。

    アレルギー性胃腸炎は食物アレルギーにより腸内が過敏症状になり下痢やおう吐、腹痛が起きるのが一般的な症状です。

    薬剤性胃腸炎は薬物によって胃の粘膜にびらんや潰瘍が出来て下痢や下血がおきます。薬へのアレルギー反応が原因であったりします。

慢性胃腸炎

慢性胃腸炎とは症状が長期間にわたって現れたり、何度も炎症を再発する事によって胃の粘膜が変化してしまうのが特徴です。昔は加齢により胃の粘膜が衰えて胃液でダメージを受ける事が原因とされていましたが、近年ではピロリ菌に感染したことにより胃が委縮する事が原因ということが分かっています。ただし、中には原因不明の物もあります。

神経性胃腸炎(ストレス性胃腸炎)

神経性胃腸炎はストレスなどによって自律神経が乱れることで、胃腸の働きをうまくコントロールできなくなった結果、胃酸が過剰に分泌されたり胃が収縮、運動機能が低下する事で起きる胃腸炎です。症状自体がストレスとなり、悪循環に陥ってしまいます。

虚血性胃腸炎は動脈硬化や高血圧、糖尿病や心疾患などの人におおく、様々な原因から長官が虚血を起こすことが原因で腹痛や血便などの症状が出るのが特徴です。便秘が原因となっていることもあります。

胃腸炎の種類別に見た症状の見分け方

急性胃腸炎の症状

急性胃腸炎の場合、先ずは急激に嘔吐や下痢に見舞われます。急に吐き気やお腹を下したら、先ずは急性胃腸炎を疑います。

細菌性胃腸炎とウイルス性胃腸炎の見分け方

細菌性は夏場に、ウイルス性は冬場に流行しやすいとされていますが、近年は食品事情からこの限りでもないとされます。
細菌性の方が重症化しやすく、嘔吐や下痢の他に発熱・腹痛があり、重症化すると血液が混入した便が出たりショック症状を起こすことも有ります。

ウイルス性胃腸炎は水様便が特徴です。

アレルギー性・薬剤性・虚血性胃腸炎の見分け方

アレルギー性胃腸炎は下痢・嘔吐・腹痛と言った一般的な症状の他に蕁麻疹や喘息などを起こすといった特徴が有ります。アレルギーがある食事をしてから数時間〜数日後に発症します。

薬剤性胃腸炎は抗生物質などの薬剤によって、胃の粘膜にびらんや潰瘍が出来たり、下痢や下血が出るのが特徴です。

虚血性胃腸炎は急激な腹痛と鮮血が混じった下痢が特徴で、左下腹部から発症する事が多いのが特徴です。、

慢性胃腸炎の症状と見分け方

胃腸炎のような胃もたれ、ムカムカ、空腹でも食事をしても胃が痛い、そんな症状がしばらく続いていて中々治らないな、繰り返すな、そう思ったら慢性胃腸炎を疑います。原因がピロリ菌であれば、病院で治療する事が出来ますが、原因が不明な場合もあり、その場合は中々治すのがが難しい病気です。

神経性(ストレス性)胃腸炎の症状と見分け方

慢性胃腸炎の様な症状があるけれど、病院に行っても異常は見当たらない。そういえば最近疲れてたり、ストレスを感じる事が多いな…となれば神経性胃腸炎を疑います。前章で書きましたので詳しくは割愛しますが、自律神経を整えないと中々回復が難しいです。

まとめ

いかがでしたか。一口に胃腸炎と言っても色々な種類が有るのですね。ただ、一般的には、お腹が痛くて嘔吐下痢で病院に駆け込んだ場合はたいてい感染性胃腸炎である事が多いですので、そう思って対処をするのが良いと思います。

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