2016/06/15
赤ちゃんの虫除けの成分と安全性。工夫して上手に対策しよう!
気温が上がり夏が近づいてくると蚊などの虫も増えてきます。赤ちゃんの虫除けってどうしますか?ありがちな蚊取り線香や電子式液体蚊取りって赤ちゃんに害はないのでしょうか?
虫除けの成分と安全性について紹介したいと思います(^^)/
赤ちゃんにとって虫除けグッズの成分は害になる?
虫除けグッズにはスプレーやシートなど直接肌に塗って対策する物と、蚊取り線香やノーマット等の電子式液体蚊取りの様に部屋などの空間に作用するものがあります。
ここでは、それらの代表的な有効成分について記述したいと思います。
ディート
まず、虫除けスプレーや虫除けウエットシートなどの有効成分でよく見かけるのがディートです。ディートは忌避剤としてはもっとも効果的で効力も長持ちすると言われています。人の健康には重大な影響を及ぼさないとする研究結果がありますが、この結果には賛否両論あります。
因みにアメリカ疾病予防管理センターでは、
・乳幼児に使用する場合は手のひら、顔を避ける。
・乳児は大人の手のひらで薄く延ばしてから塗る。
・子供4時間、大人8時間以上塗ったままにしない。
という事を推奨しており、日本の厚生労働省では、
・6か月以上2歳未満は、1日1回
・2歳以上12歳未満は、1日1~3回
以下、引用です。
ディート(化学名:ジエチルトルアミド)を含有する医薬品及び医薬部外品の安全対策について、平成17年8月15日に開催された「ディート(忌避剤)に関する検討会」において、薬事・食品衛生審議会の専門委員による検討を行い、別紙の検討結果が得られたところであるが、今般、下記の措置を講じることが適当であると判断したので、ご了知の上、貴管下のディートを含有する医薬品及び医薬部外品の製造販売業者(以下、「製造販売業者」という。)並びにこれらの製品を取り扱う薬局、販売業者、一般小売業者等に対して指導方ご配慮をお願いする。
記
1. 製造販売業者は、以下の(1)又は(2)により、「使用上の注意」等を改訂すること。
なお、本通知に基づき改訂を行った添付文書等を、独立行政法人医薬品医療機器総合機構安全部医薬品安全課(以下、「医薬品安全課」という。)にすみやかに提出すること。
(1) 一般用医薬品
(1) 添付文書、外部の容器等に記載の<用法・用量に関連する注意>を、次の内容が含まれるよう改訂すること。
○ 漫然な使用を避け、蚊、ブユ(ブヨ)等が多い戸外での使用等、必要な場合にのみ使用すること。
○ 小児(12歳未満)に使用させる場合には、保護者等の指導監督の下で、以下の回数を目安に使用すること。なお、顔には使用しないこと。
・ 6か月未満の乳児には使用しないこと。
・ 6か月以上2歳未満は、1日1回
・ 2歳以上12歳未満は、1日1~3回
○ 目に入ったり、飲んだり、なめたり、吸い込んだりすることがないようにし、塗布した手で目をこすらないこと。万一目に入った場合には、すぐに大量の水又はぬるま湯でよく洗い流すこと。また、具合が悪くなる等の症状が現れた場合には、直ちに、本剤にエタノールとディートが含まれていることを医師に告げて診療を受けること。
(2) 製品、その包装及び添付文書に、承認書に記載のディート濃度を明記すること。厚生労働省
アロマ
アロマは直接虫をやっつける事は出来ません。虫が苦手なニオイを身に付ける事で蚊が寄ってこないという仕組みです。
主にシトロネラ・ユーカリシトリオドラ・ゼラニウム・レモングラスが効果があります。ペパーミント(ハッカ)も効果ありとされていますが、若干効果は落ちるようです。
スプレー、クリーム、パッチ、吊るすものなどがあります。
ピレスロイド
主に蚊取り線香や電子式液体蚊取り(リキッド)等に用いられる有効成分です。
除虫菊の花に含まれる天然殺虫成分をピレトリンと呼び、ピレトリンに似た化合物のことをピレスロイドと言います。
即効性があり微量でも十分に殺虫効果があります。蚊取り線香等薬剤濃度の薄い場所でも蚊は嫌がって近付いてきません。
安全性が高く、害虫の皮膚や口から入り神経を麻痺させて無視を退治しますが、哺乳類・鳥類など恒温動物の体に入った場合はすぐに分解されて短時間で体外に排出されます。
※昆虫には効果抜群なため、薬の効果があるカブトムシや鈴虫・熱帯魚や金魚を飼っている人は気をつけてくださいね!
赤ちゃんへの虫除けの安全性の問題
では、実際に赤ちゃんに使用する場合は何が安全に使用できるでしょうか?
まず、ディートが含まれているものはアウトですね。購入する際は裏面の成分を確認してディートが入っていないことを確認したり、赤ちゃんへの安全性をうたっているものにしましょう。
こちらのアロベビーの日焼け止めクリームは虫除け効果もあるので、成分の安全性もさることながら、一石二鳥なのが嬉しいです♪
では、蚊取り線香はどうでしょう?
ピレトリンは哺乳類には無害という事で成分自体は問題ありません。でも、成分以上に気になるのが煙ですよね。やはり煙は良くないです。もし、使う場合は煙が直接赤ちゃんの方へ行かないようにする工夫が必要です。
なので、電子蚊取り器なら煙が無いため使用しやすいですね!ただ、私は電子蚊取り器は喉が痛くなるので苦手です。その為、赤ちゃんの居るところでの使用はちょっと遠慮したいところ・・・。
一応、無害とされていますが、やはり虫を殺すものなので、母としては不安は残る所ですよね。もし、気になるようであれば薬剤での虫除けは辞めておくのが無難です。
となると残るはアロマですね。乳幼児用の虫除けは圧倒的にこのアロマタイプが多いです。香りがなくなると効果も無くなりますので、こまめに付け直しの必要があるのが欠点でしょうか。
・・・と紹介してみましたが、実はアロマも乳幼児には害があるものがあります。気になる方は使わないのが無難です。
その理由として、
まず子供は肌がデリケートな事。3歳未満の子供への直接塗布はあまりおすすめ出来ません。
そして、匂いによる影響です。小さい子は繊細で感受性が強い事から少量のオイルからも十分影響を受けてしまいます。常に同じ香りを嗅ぐ事は脳に良くないといわれていますので、影響を受けやすい乳児は特に注意をしましょう。
日本アロマ協会のHPに詳しい事が載っていましたよ!
また、気にしないという方も、売られている精油は不純物が入っているものもあるので、もし手作りを考えている場合は注意しましょう。
赤ちゃんの虫除け対策
蚊の性質を知ろう!
・体温が高い子が好き
・暗い色に集まりやすい傾向にある
・汗に含まれる乳酸を好む
・O型>B型>AB型>A型
性質を踏まえた上での対策方法
・電子蚊取り器の使用
(蚊取り線香を使用する場合は煙に注意)
・肌の露出部にはベビー用虫除け剤をぬる
(ぬり残しがあるとその部分を刺されるので注意)
・ベビーカーなどには虫除けを吊るす
・虫除けリストバンド
まとめ
いかがでしたか?色々と工夫をして、赤ちゃんを蚊から守ってあげたいですね!
また、余談ですが赤ちゃんは抵抗が無いため蚊に刺されてもかゆくないそうですよ!徐々に抵抗が出来て痒みを伴うようになっていくそうです。
とはいえ、デング熱や日本脳炎なども怖いので、しっかり対策しましょう(ーー;)