ヘルパンギーナの症状と子供への感染経路や予防方法について
先日、ヘルペス性歯肉口内炎と症状がよく似ていると紹介した、三大夏風邪の一つヘルパンギーナですが、こちらも罹患するととても辛い思いをします。主に夏場に流行しますが夏だけとは限りません。
集団生活をしている子供がかかりやすい病気ですので感染経路と症状を理解し、なるべく事前に予防してあげましょう。
ヘルパンギーナの症状が子供に出たら…
ヘルパンギーナの症状
ヘルパンギーナの症状についてはこちらの記事でも紹介していますが、2~5日ほどの潜伏期間を経たのち、まずは何の前触れもなく38~40℃の高熱が出ます。熱が下がるまで3~5日ほどでしょうか。
その後、喉の奥や上あごに水疱が出来、こちらは症状が落ち着くまで1週間程度と言われています。喉の水疱がつぶれると激痛を伴い、ご飯を食べたり水分を取る事が困難になります。唾を飲む込むことですら痛いので、小さい子だと唾を飲み込めずによだれが増えます。
これらの症状は手足口病やヘルペス性歯肉口内炎の症状とよく似ているため、診断が困難です。
熱が下がった後も2週間~4週間は涎や唾、便からウイルスが排出されますので、周りへの感染には十分に注意します。
ヘルパンギーナの感染経路とは?
主な感染経路は幼稚園や保育園、小学校などの集団生活や、スイミングプールなどの公共の施設や行事であることが多いです。
既にヘルパンギーナに感染している乳幼児の咳やくしゃみによる飛沫感染、プールの水やおもちゃ、タオルなどを介する接触感染、オムツ替え後に手に付着したウイルスが十分に洗浄されずに口に入る糞口感染があります。
ヘルパンギーナの予防方法は何?
感染経路別の予防法
- 飛沫感染
- 接触感染
- 糞口感染
咳やくしゃみによる飛沫感染を防ぐには、うがいをしっかりとしてマスクを着用することが効果的です。マスクだけだとどうしても防ぎきれませんので、要所要所でこまめにうがいをする事をおすすめします。
まずは手洗いです。石鹸をつけて洗い、流水でしっかりとすすぎましょう。プールやお風呂の水、タオルなどを介して感染しますので、利用前後の消毒はしっかりするようにしましょう。また、タオルなどの普段使うものは自分の物を用意して、なるべく他人と共用しないといった工夫も必要ですね。
トイレの後やオムツなどを処理した後はしっかりと手を洗います。ゴム手袋を利用すると更によいでしょう。消毒はアルコールは効果が無いのでエタノールか次亜塩素酸ナトリウム消毒液(→作り方)を使用します。
丈夫な身体を作ろう!
ヘルパンギーナは夏風邪というだけあって風邪の一種なので、風邪に負けない体を作ることも効果的です。睡眠をしっかりと取り、バランスのよい食事、規則正しい生活をするだけでもかなり有効な予防法といえるのではないのでしょうか?
まぁ、実はこれが一番難しいのですけれどね(ーー;)
身体の抵抗力が落ちるとヘルパンギーナに限らず、色々な病気にかかりやすくなりますので出来る限りで丈夫な身体作りを心がけましょう!
まとめ
いかがでしたか?夏風邪は色々と重症化しやすく、普通の風邪よりもタチが悪いですね。子供を持つ前は特に意識をしたことが無かったのですが、親になると色々と心配事も増えてきて大変です。
なるべくならば、未然に予防して楽しい夏を過ごしたいですね!
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