インフルエンザ脳症とは?脳炎やライ症候群との違いは何?

インフルエンザ脳症という言葉を聞いた事がありますか?インフルエンザに付いて調べていると度々目にするインフルエンザ脳症とはどういった病気なのでしょうか?

また、似たようなものでインフルエンザ脳炎やライ症候群といったものも聞きますが、その違いとはなんなのでしょうか?

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インフルエンザ脳症とは何なのか

インフルエンザ脳症とは

インフルエンザ脳症とは、インフルエンザに感染した後に意識障害や痙攣、異常行動などが見られる症状のことをいいます。
ただし、インフルエンザには軽度の痙攣や意識障害、異常言動・行動というのは度々みられるので、脳症との判断は難しいもののようです。一般的に軽症であれば様子を観察し、症状が続いたりひどくなる場合に脳症を疑います。

主に1~5歳くらいの幼児が罹患する事が多く、毎年100~300人くらいの子供が発症すると言われています。

インフルエンザ脳症を発症が原因で死亡するケースは30%、後遺症も25%くらいと言われていますが、最近では少しずつ予後は改善しています。後遺症は運動障害よりも知能障害やてんかんなどが残りやすいとされていますが、その他にも様々な例が報告されています。

インフルエンザ脳症の原因とは

実はインフルエンザ脳症は原因が解明されていません

インフルエンザ脳症というくらいだから、インフルエンザウイルスが脳に何らかの影響を及ぼすようなイメージがありますが、脳内でウイルスが検出されたことはほどんどありません。なので、ウイルスが直接脳に悪さをしている訳では無い様なんですね。

で、現在言われているのは、インフルエンザウイルスっていうのは強烈でウイルスから体を守る為に戦う「免疫回路」が大きなダメージを受ける為という説が有力です。

この免疫を調整している物質を「サイトカイン」といいますが、普段はこのサイトカインが免疫の働きを調整する事によって病気が治っていきます。ですが、インフルエンザウイルスのせいでこのサイトカインの働きが過剰になり「インフルエンザ脳症」になると言われています。

なぜ過剰反応が起きてしまうかなどの詳しい事はまだはっきりと解明されていません。

インフルエンザ脳症の予防法は?

原因がしっかりと追究されていない為、現在は予防法というものはありません。

その為、インフルエンザを予防するのがインフルエンザ脳症の予防と言えるのではないでしょうか。

解熱剤が原因って本当?

ちょっと語弊があるというか、「解熱剤が原因でインフルエンザ脳炎になる」というのは違うような?

原因はやっぱりインフルエンザです。インフルエンザ中に解熱剤を使う事によって脳症になる確率が上がるとでもいいましょうか?解熱剤を使用していなくてもインフルエンザ脳症になる方もいるって事です。

インフルエンザ脳症と似たような症状のライ症候群とアスピリンの関係から、インフルエンザ脳症でも解熱剤が関係しているのでは?という見解の元、原因を検証されていますがまだ十分なデータは取れていないようです。
しかし、アスピリン(バファリンなど)・ジクロフェナム(ボルタレンなど)・メフェナム酸(ポンタールなど)は脳症を重症化させやすい傾向がみられているという事で、インフルエンザの際に使用する解熱剤はアセトアミノフェン系(カロナールなど)とされています。

インフルエンザ脳症とインフルエンザ脳炎の違いとは

脳内に直接ウイルスが入って炎症を起こすことを「脳炎」、ウイルスが直接入らずに免疫が働かなくなる場合を「脳症」といいます。症状は似ていても脳症の方が重症といわれています。

厳密な違いは上記の通りですが、臨床上は「インフルエンザ関連脳炎・脳症」として一緒にして扱うことが多い様なので、違いについては深く考えなくてもいいように思います。というのも、インフルエンザウイルスを脳内に検出できない例が多い為に脳症とされていましたが、その後にウイルスが検出される例も出てきて区別する必要がなくなったからです。


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インフルエンザ脳症とライ症候群との違い

ライ症候群?

ライ症候群とはインフルエンザや水痘の感染後にアスピリンを服用している小児に多い病気で、急性脳症・肝臓の脂肪浸潤などを引き起こすものです。

こちらも原因不明ですが、アスピリンを服用していた小児に多いため、その関係性を指摘されています。しかし、解熱剤を使っていなくても発病例はありますので、やはり関連性はあっても直接の原因というわけではないという事で原因不明なんですね。

インフルエンザ脳症との違い

うーん…。

説明がむずかしいのですが、インフルエンザ脳症は病気の名前、ライ症候群は症例の名前とでもいいましょうか?だから厳密には同じじゃないけど違わないというか…。

インフルエンザ脳症には病型がいくつかあり、その型の内の一つという事です。

ちなみに、急性壊死性脳症・古典的ライ症候群・ライ様症候群・HSE様症候群などがあります。

まとめ

インフルエンザ脳症、原因も不明だし中々ややこしいですね。しかも死亡率は高いですし出来れば罹患したくないのに予防法も確立していません。

一番の予防法はインフルエンザにならないという事ですので、インフルエンザの予防はしっかりしましょう!

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