インフルエンザ病院に行かなくても治る?市販薬の効き目と飲めない薬
インフルエンザ=病院に行かなければいけないというイメージがありますが、病院は必ずしも行かなければいけないものでしょうか?
病院に行かなくて済むならラッキーなんて人もいるかもしれませんね(^^;
市販の薬はインフルエンザにも効き目があるのでしょうか?普通の風邪とは違うインフルエンザで飲んでもいい薬と、飲んではいけない薬が無いかどうかなども紹介します。
インフルエンザは病院に行かなくても治るのか
結論から申し上げますと、インフルエンザは重症化しない限りは病院に行かなくても治すことは出来ます。
では、理由について説明しますね!
現在インフルエンザと思われる症状で病院に行くとまずはインフルエンザのウイルスをチェック、感染しているか確認をして、感染している場合は抗インフルエンザ薬を処方されるというパターンが多いと思います。
ですが、まずインフルエンザの検査キットが使われるようになったのって、1998年と、つい最近の話なんですよね。それまでは、問診でインフルエンザかどうかの判断をしていました。それでも冬の流行時期は症状を聞いただけでも70~80%は的中していたとの事です。
という事は、残りの30%の人たちの中にはインフルエンザの治療をしなくても回復出来ている人も居たと考えられますよね!
更に言えば抗ウイルス薬であるシンメトレルがA型インフルエンザの治療薬として保険適用されたのも1998年であり、タミフルやリレンザは2001年と本当に最近の事です。
それまでは、インフルエンザの治療は
- 湿度を保ち暖かくして寝る事
- 消化の良いものを食べる事
- 症状がひどい場合は対症療法
と、普通の風邪の治療と大差ありませんでした。結局、インフルエンザワクチンが無い時代は普通の風邪と同じ様に治療していたんですね。
なので、インフルエンザを治すために必ずしも病院を受診して抗インフルエンザ薬を処方してもらう必要はないのです。
ただし、注意が一つ。
インフルエンザはこじらせて死亡する人も多い病気です。ワクチンが出来る前と出来た後では、死亡率は大分下がっていると言います。
普段健康な体力のある若者で、インフルエンザの症状も軽いという事ならば自然治癒でも問題は無いかもしれませんが、体力のない子供やお年を召した方、何か持病を抱えている方などは病院に行く事を強くおすすめします。また、普段健康な方も症状の経過をみて回復しない、悪化の傾向がある様でしたら、合併症の可能性もありますので素直に受診していただきたいです。
因みに、自宅療養でインフルエンザを自然治癒させるのには1週間くらいかかります。インフルエンザの治療薬を使った場合、1~2日程度、苦しむ時間を減らすことが出来ます。1~2日間を多いと思うか短いと思うかはあなた次第です。
インフルエンザの時に市販薬でも効き目はあるのか
市販の薬でも効果があります!
上で説明した通り、以前は対症療法のみでしたので、咳や鼻水などの症状を和らげることは出来るでしょう。
ただ、風邪でもそうですが、咳やくしゃみや鼻水、発熱などは体がウイルスと戦って出ている症状ですので、薬を飲んでやわらげてしまうと回復も遅くなるとか聞いた事もありますよね。
状況を見ながら必要に応じて使いましょう!
また、次章で説明しますが、解熱剤はちょっと注意して使った方が良いかもです。
特に小さい子はインフルエンザ脳症のリスクについても考慮する必要がありますので、次章しっかり確認お願いします。
インフルエンザの時に飲めない薬
インフルエンザの場合、解熱剤には使用していけない、禁忌とされている薬があります。
それが、ボルタレンなどのジクロフェナクナトリウムとポンタールなどのメフェナム酸、アスピリンのアセチルサリチル酸です。
これらはライ症候群やインフルエンザ脳症の可能性を秘めていることから使用してはいけない事になっています。
ライ症候群やインフルエンザ脳症の詳細はこちらの記事を参照ください。
逆に認められているのがアセトアミノフェン系です。カロナールとかですね。市販薬だとタイレノールや小児用バファリンなど。大人用のバファリンは駄目ですよ!
市販薬を使用する際は箱に書いてある成分表をしっかりと確認して購入して下さいね!
まとめ
- インフルエンザは自然治癒でも治せる
- 抵抗力の弱い方は受診する
- 悪化した場合も受診する
- 市販薬も効果はある
- 解熱剤は成分に要注意!
以上、参考になりましたでしょうか?
早めに治したいなら受診をおすすめしますが、自然治癒も可能ですので必ずしも受診が必要という事ではないです。ですが、症状の見極めはしっかり付けて判断なさってくださいね!