2016/10/04
年末調整 育休中の配偶者控除の書き方
産休・育休中は育児休業手当金が所得とみなされない為、旦那さんの年末調整で配偶者控除を行う事が出来ますね!
でも、普段書かないから書き方が分からない。
という方の為に、書き方をまとめました!
年末調整で育休中の配偶者控除の書き方は?
産前産後休暇・育児休業中の方は休業したタイミングによって、その年の所得って大きく変わってきますよね。
所得はその年の1月~12月で計算するのですが、配偶者控除は1年間の給料の総額が103万円以下であれば受けることが出来ますし、給料が103万円を超えてしまっても141万未満であれば配偶者特別控除という物が使えます。
厳密に言えば条件はもっとたくさんあるのですが、そちらについては後ほど別記します。
→年末調整の配偶者控除と配偶者特別控除の条件とその違い
配偶者控除の書き方
配偶者控除は「平成〇〇年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」へ記入します。
赤枠で囲った「A控除対象配偶者」の欄ですね。
- 氏名及び個人番号
- 生年月日
- 老人控除対象配偶者または老人扶養親族
- 住所又は居所
- 平成〇年度中の所得の見積額
- 非居住者である親族
- 生計を一にする事実
- 異動月日及び事由
奥さんの名前と個人番号を記入します。個人番号とはマイナンバーの事ですね。マイナンバーは平成27年の年末くらいに自宅に書類が届いているはずですので、そちらを見て下さい。
年号に丸を付けて誕生日を記入します。
ここは空欄で大丈夫です。配偶者が70歳以上の時に〇を付ける欄です。
住所を記入します。理由があって別居している場合はそちらの住所を書きます。
所得の見積額を記入します。ちゃんとした額が分からなくても見積で大丈夫です。
例えば、1月からはずっと育休で10月に職場復帰して10月の給料が30万だとします。という事は11月、12月の給料も30万ずつくらいかな?と見積もって今年度の収入が90万です。という事は見積所得は収入-給与所得控除額(65万円)なので25万円となります。
ちなみに私の場合は昨年から切迫早産で入院・休職しており、3月から産前休暇で4月に出産、来年の4月迄育児休暇を取得予定ですので、今年いっぱいの収入は0です。この間、医療保険による入院給付金や退院後の通院手当、休職による傷病手当金、出産による出産育児一時金、産休による出産手当金、育休による育児休業給付金<をいただいておりますが、これらの手当・給付金はすべて非課税で収入としてカウントされませんので収入が0となっております。
別居している場合に〇を付けます。
別居している場合に、今年中に送金した金額を記入します。
今年中に異動があった時に日付と理由を記入します。
【理由の例】
●産休・育休取得の為追
●退職の為追加
●就職の為削除
以上が、配偶者控除の書き方です。
簡単ですね(*´ω`*)
配偶者特別控除の書き方
配偶者特別控除は「平成○年分 給与所得者の保険料控除申告書 兼 給与所得者の配偶者特別控除申告書」へ記入します。扶養控除申告書の方へは記入しなくても大丈夫です。
用紙の右側の方に「給与所得者の配偶者特別控除申告書」という欄がありますので、こちらに記入します。
- あなたの本年度中の後継所得金額の見積額
- 配偶者の氏名(フリガナ)
- あなたと配偶者の住所又は居所が異なる場合の…(以下略)
- 配偶者の合計所得金額(見積額)
夫の所得金額の見積額を記入します。
妻の氏名を記入してカタカナでフリガナをふります。
別居している場合に妻の住んでいる住所を記入します。
給与所得①のaに妻の収入額を記入します。
今回は120万円の例として記入してみました。
bの必要経費等には予め650,000と記入されています。これは給与所得控除額が65万円で統一の為です。収入額-控除額=所得額なので今回の例ではa(12万円)-b(65万円)で所得金額が55万円になります。
②~⑦の所得は育休中の奥様で当てはまる方は殆どいないでしょうから省略しますね。
Aに①~⑦までの所得金額の合計額を記入します。
配偶者特別控除額の早見表をみて該当する控除額Bを右下の配偶者特別控除額へ記入します。
まとめ
こういった控除関係は自分で申告しないと誰も教えてくれないので損をしてしまいます。
足りない税金については払ってくださいと請求が来るのに、払い過ぎた税金に関しては申告されない限り戻してくれないなんてズルい!
と思いますが、仕方のない事ではありますので自分でしっかりと調べて行動しましょう!
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